受け口の治療
受け口の治療
受け口の治療というと骨を切らないといけない。でも手術は怖い。
こういった悩みをもって来院される患者様も多くいらっしゃいます。
当院では、骨を切るといった外科的手術をせず受け口の治療を行っております。
主訴かみ合わせを治したい。受け口を治したい。頭痛。
以前、外科処置の診断を受けた。
顎矯正3ヵ月後に、審美顎矯正(1年1ヵ月)で顎位を後方へ矯正し、さらに歯列矯正(3年7ヵ月)をデーモンシステムにて行った。
主訴骨格性下顎前突の診断で、数件の矯正専門医に骨切りしかないと言われていた症例。
顎矯正後に歯列矯正を行い、上顎真ん中2本を補綴(被せ物治療)
主訴顎偏位症で骨切りと言われた症例
当院で顎矯正後に歯列矯正を行った
主訴骨を切らずに受け口を治したい。臼歯部も上下に空いていて殆ど咬めていない。
顎矯正(3ヵ月)後に、審美顎矯正(1年9ヵ月)行った。矯正装置は昼間も食事以外は装着していたとのこと。
歯列矯正は費用の面で行なっていないが、初診時よりも上下の歯が咬み合って、食事は咬めているとのこと。
注意点
この方の場合は、たまたま術後に於いて上下の歯が咬み合ってきていますが、通常は逆のケースが多い。
治療経過と治療例
主訴かみ合わせを治したい。受け口を治したい。頭痛。以前、外科処置の診断を受けた。
顎矯正3ヵ月後に、審美顎矯正(1年1ヵ月)で顎位を後方へ矯正し、さらに歯列矯正(3年7ヵ月)をデーモンシステムにて行った。
主訴受け口。下顎前歯のすき間。肩こり・頭痛。
顎矯正(3ヵ月)後に、審美顎矯正(11ヵ月)を行った。
その後、歯列矯正4年4ヵ月。
メリット顎矯正により筋緊張がとれ頭痛・肩こりの解消、治療経過とともに受け口・すき間の改善。
デメリット審美顎矯正は着脱式のため、装着時間が少ないと十分な下顎の後退がえられない。
注意点
ご本人のご希望で、治療期間短縮により上顎前歯の深層傾斜が十分に改善されていない。
主訴受け口。歯並び。アゴのまがり。以前、外科処置の診断を受けた。
顎矯正(4ヵ月)後に、審美顎矯正(11ヵ月)行った。
メリット着脱式装置のみで下顎を下げることが出来、受け口が改善される。
デメリット臼歯部が離開して咬み難くなっている。患者さん自身は意に介して居られない。
注意点
咬めるようになることを希望される方は歯列矯正か補綴が必要です。
H25.8.30
顎矯正治療開始
上顎第1大臼歯の遠心移動を同時に行った。
初診時、A.N.B.-1.1°と骨格性下顎前突の状態であったが
1次矯正終了時の A.N.B は 1.1°と、2.2°の改善をした。
又、非抜歯にて第1大臼歯など犬歯も1級で咬合。
H29.12.27
顎矯正開始
下顎が右前方に偏位していた為、先ず顎矯正により下顎位を正中に戻した後
後方へ下げてから歯列矯正を行った。
H24.3.26
顎矯正治療開始
H26.2.10
歯列矯正開始
R5.1.20
歯列矯正終了
左右的偏位はあまり無かったので直に後方へ矯正にて下顎位を下げることとした。
上下の左右6、7の間を拡大。
下顎位がまだ前方にあり、上顎前歯の傾斜が強く矯正治療がまだ不充分ではあるが、患者さんは一応満足され、これ以上の継続が難しいとのことだったため治療を終了。
初診時 SNA81.9° SNB90° ANB-8.1° 明らかな骨格下顎前突であった。
術後は SNB-4.5°に改善。
治療の流れ
受け口(反対咬合)やズレた位置で上下の歯が咬み合っている場合、下顎を本来あるべき位置に正すと上下の歯は咬み合わなくなってしまう場合が多いです。
こうした場合、正しい顎位を保ちやすくするため、また良い顎位で良い咀嚼が出来るように(上下の歯を咬み合わせる)歯列矯正を選択される方が多くいらっしゃいます。
この顎の歪みを治していく方法は、あくまでも顎の位置を矯正していく方法なので、切ったり削ったりする手術と違って個人によって治る範囲が違ってきますので限界があります。しかし、身体を傷つける手術を一番に選択するのはリスクが大き過ぎます。一度失ってしまった組織は元には戻せませんから先ずは、非観血的方法(顎矯正)を第一選択にするのが賢明ではないでしょうか。
第一段階 (一次治療)
「M.F.A.」という装置をします。
これは患者さんの歯の型と顎の位置を基に、本来あるべき正しい位置に顎が固定されるように作られています。プラスチックで出来たマウスピースのような外観ですが、マウスピースが歯牙を守る物であるのに対しM.F.A.は顎の位置を矯正する装置なので全く異なっています。
この「M.F.A.」を食事以外の時間は出来るだけ装着して頂くと、徐々に身体が新しい顎の位置を学習していきます。概ね、3ヶ月ほどで新たな顎の位置で安定しだすので、それが確認されたらその時点でもう一度診査を行い、この結果を分析し、更に顎位の矯正が必要な場合は次の段階に進みます。
術中診査
顎の位置が正しい位置(装置の位置)に安定しているのか診査します。
第二段階 (二次治療)
顎の位置が正しい位置(あるいはそれに近い状態)に安定したところで、今後の治療を選択していきます。
- (1) MGAによる治療
- 顎のズレが酷い患者さんですと、最初から一番良い位置にまで顎を矯正することが出来ない場合があります。
その場合には最初に作ったM.F.A.を修正し、さらに矯正を進めていきます。 - (2) 歯列矯正治療
- 多くの場合、ズレた顎の位置で上下の歯がかみ合ってしまっていることが多く、下顎のズレを正すと上下の歯は合わなくなります。この場合、歯並びを治して治療を進めることが望ましいでしょう。
- (3) M.O.Aによる治療
- 歯並びの状態によっては、歯が邪魔してしまって、顎を一番良い場所まで矯正できない場合があります。この場合は歯並びも治して治療を進めることが望ましいでしょう。
- (4) リシェイピング
- 顎の位置を良い位置で維持するためには歯の状態も関係してきます。安定を阻害する歯があれば削って、治療を進める事が望ましいでしょう。