一般治療
咀嚼機能の回復のための
歯の治療とは
むし歯・歯周病・知覚過敏・楔状欠損・むし歯ではないのに歯が痛い…などの症状は
顎のズレが原因になっていることが少なくありません。
当院では、虫歯の穴に詰物をするなど、局部の症状を消すだけの治療ではなく、歯は全体で一つの「咀嚼」という機能をはたすものと考え、全体を把握した治療を行っております。
どうして虫歯や歯周病になるの?
- 丸山咬合医学では
- 咬合力と細菌が原因と考えています。
かみ合わせの力(咬合力)で歯に負荷がかかり、歯(質)や歯周組織が破壊され(アブフラクション)、虫歯や歯周病が誘発されるのです。
※アブフラクションとは、咬合性外傷により歯や歯周組織が破壊されること。
- 一般的な歯科学では
- 虫歯菌・歯周病菌が原因と考える。
※アブフラクションとは、咬合性外傷により歯や歯周組織が破壊されること。
咀嚼機能について
- 正常な咀嚼
- 食べ物を咀嚼するには、アゴの複雑な動きが必要です。
正常な咀嚼運動は 1.把持(はじ)→2.剪断(せんだん)→3.圧断→4.臼磨(きゅうま)→1.~のサイクルで行われますが、この動きのどこかで異常が起こると食べ物がうまく咬めなくなり、様々なトラブルにつながります。
咀嚼運動の異常はお口の中に様々な問題を引き起こします。例えば、食物を噛み潰そうとした時、1箇所だけ他の歯より早くぶつかったり、当たるべきでない所が当たったりするような事があると、この力を受け続けていると歯が壊れる事あります。これを放置していますと顎の問題はお口だけでなく全身にまで及んでいきます。
咀嚼機能を回復する
治療までの流れ
-
- シロナソで現状の
咀嚼運動を記録 - 下顎の動きを3次元的に見ることの出来るシロナソグラフというコンピューターを使って実際の食物を噛んでいる時の動きを3次元的に記録し、咀嚼機能を分析します。
- シロナソで現状の
- 正常咀嚼運動と照合
- 異常咀嚼運動の
原因検討・考察 -
- マスティキュレーターⅡ型
咬合器で検証 - シロナソで記録・分析した咀嚼機能をマスティキュレーターⅡ型咬合器で再現します。
これはこの咬合器だけに可能で、原因歯を特定したり異常な動きがどのように悪いのかも判ります。
- マスティキュレーターⅡ型
- 原因歯の特定
- 治療計画の作成
- 治療
必要な処置
歯の根の治療・親不知の抜歯・リシェイピングなど
- 歯の形を整える
※削りすぎないよう慎重に行うため、数回に分けることがあります - 仮歯の作成
- 個人トレー・個歯トレーの型取り
- 精密印象 ※型取りを数回する場合もあります
- 試適( 歯の仮合わせをします)
※複数回 ( 当院ならではの処置です) - 完成・仮着 ※技工に出す場合もあります
( 一度仮のセメントで歯を装着し様子を見ます) - SET
- リシェイピング( より咬めるように歯の形を整える)
↑↓ ※すぐには咬めない場合があります - 顎の動きの確認
- 治療終了→メンテナンス
※良い状態で長く使うためにはリシェイピングが必要です。
包丁と同じで、砥がなければ良い状態で使えません。
歯は永久に持つものではないので定期的なメンテナンスを行っていきましょう。
試適を行います
完成までの間で、一番期間が必要な重要作業です。
技工士が仮に歯の形を蝋で作ったものを、院長が時間を作り、丸山咬合理論に基づいた理想的な歯の形に修正しています。
口腔内で左右前後のバランスを考え、且つ上下のバランスを取れるように歯並びだけでなく1歯1歯全体を見ながら整えます。
院内で修正後、技工所に配送し、おおよそ2週間で戻ってきます。
この「試適」を繰り返し行うことで、理想的な歯の形を作っていきます。
治療後の注意事項
- ◆ 治療後すぐは顎位が安定せず不定愁訴を発症する場合があります。
- リシェイピングを繰り返し、徐々に良い顎の位置になるよう調節していきます。
顎位の後戻りが疑われる場合は保定装置を作成します。
- ◆ 治療後すぐは上手く咬めない場合があります。
- リシェイピングと正しい咬み方のリハビリをします。
必要に応じて数回行います。日常生活でも「正しい咬み方」を意識し、食事を取るようにしてください。
※顎位と動きが良くなれば症状は改善しますが、一度よくなっても歯は使えば擦り減るため、定期的なメンテナンスが必要です。
良い状態を長く保てるよう、お手伝い致します。