歯列矯正治療
口腔機能回復歯列矯正
歯列矯正をしたら、噛めなくなった!肩が凝るようになった!顔の歪みがひどくなった!
そんな悩みを訴える患者さんが後を絶ちません。なぜ、そのような事が起こるのでしょうか?
当院では歯並びはもちろん顔の輪郭や身体の重心・筋肉バランスを整え、その上で咀嚼機能回復を目指します。
健康にも良い方法を採用しています。
噛める歯列矯正とは
歯列矯正をしたら、噛めなくなった!肩が凝るようになった!顔の歪みがひどくなった!
そんな悩みを訴える患者さんが後を絶ちません。なぜ、そのような事が起こるのでしょうか?
現在の矯正専門医で受けられる歯列矯正は、歯並びだけを治す治療です。
そして歯列矯正だけでは治しきれない成人の顔の歪みや受け口は、骨を切る手術を行うのが一般的です。
また、一部の専門医を除いて一般歯科医や矯正専門医が咀嚼(噛めるということ)とはどういう事かを、理解していない為に起こるのです。
- 口腔機能回復歯列矯正
- 歯並びはもちろん顔の輪郭や身体の重心・筋肉バランスを整え、その上で咀嚼機能回復を目指します。健康にも良い方法を採用しています。
- 通常の歯列矯正
- 単なる見た目だけの歯並びの回復であり、咀嚼機能は改善される保証はありません。
<実例> 機能していない歯並び
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上下の歯は一見綺麗に並んでいますが…。
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かみ合わせの状態をコンピュータで計測したものです。正常な動きとは言えません。
治療の流れ
受け口(反対咬合)やズレた位置で上下の歯が咬み合っている場合、下顎を本来あるべき位置に正すと上下の歯は咬み合わなくなってしまいます。こうした場合、正しい顎位を保ちやすくするため、また良い顎位で良い咀嚼が出来るように(上下の歯を咬み合わせる)歯列矯正を選択される方が多くいらっしゃいます。
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01
顎の位置がズレている場合は顎矯正 -
顎矯正後の症例審美顎矯正まで完了した患者さんのお写真です。
初診で見えた頃は、仕事も退職を考えていた程、首、肩が凝って、頭痛薬を毎日飲まれていたそうです。
顎位矯正後は、顔の色・肌の艶も良くなり、頭痛薬も殆ど飲まずに仕事もしっかりと出来るようになられたそうです。首周りも細くなり小顔になった感じです。
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02
歯並びを整える -
最新式のシステム(デーモンシステム)の導入で、生理的な歯の動きで矯正を行えるので痛みがほとんどありません。
最新の矯正システム「セルフライゲーションシステム」とは?
-デーモンシステム-
- より痛みが少なく、
装置が目立ちにくい矯正治療 - 矯正治療の必要性は理解していても、治療に伴う痛みへの不安や、矯正装置が目立つことへ恥ずかしさから、なかなか治療の第一歩を踏み切れない方がたくさんいらっしゃいます。
G&Oデンタルクリニックではこのような心配を解消する画期的な治療方法であるデーモンシステムを採用し、患者様に優しい快適な治療を行っています。
- ワイヤーを締め付けないから、痛みが少ない
- これまでの矯正装置は、歯に装置を着けてワイヤーを通し、装置とワイヤーをゴムで固定していました。このためワイヤーの張力も大きく、歯にかかる摩擦も大きく、痛みの原因となっていました。G&Oデンタルクリニックが行うデーモンシステムは、装置そのものにワイヤーが外れないようにするシャッターが備わっているため、ゴムでワイヤーを固定する必要がありません。
また、ワイヤーの張力も従来の方法より弱くなっています。張力が強いほど矯正力が高いと思いがちですが、実は「生理的な範囲で緩やかな力を加えることが、歯をスムーズに動かせる」ことに繋がっています。少ない痛みで、変わらない効果が期待できるそれが私たちの治療法です。
治療前より、かみ合わせも歯並びも美しくなられました!
アゴの動きも正常です。見た目の美しさに機能の美しさがそろいました。
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①初診時主訴
前歯がかめない
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②診断名
Ⅱ級オープンバイト(下顎の劣成長による)
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③セファロ分析より
マクナマララインからA点は正常値であるのに対しPogまでは-21㎜と大きく、又、SNAは81°と正常値であるのに対しSNBは71.8°で、ANBは9.2°。FXも76.4°Dolicoである。
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④問題点
上下前歯を咬み合わせるためには上顎を下げるか下顎を前に出すかのどちらかになるが、側貌セファロ写真AからSNA81°で上顎の成長は正常であり下顎は初診時年齢が16歳6か月で成長はほぼ止まっており今後の成長は大きく望めないため通常であれば上顎の小臼歯を抜歯するが、セファロ写真からも下顎の劣成長は明らかであり上顎小臼歯を抜歯して上顎前歯を後方へ下げると口元はさらに寂しいものとなる。
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⑤解決策
第1大臼歯をⅠ級で咬合させることにより咬合力の回復を計ることで顎関節の骨格的不足を補う。
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⑥治療方針
上顎小臼歯を抜歯して矯正するとSNA正常値が悪くなり咀嚼は出来ても審美性は悪く全身健康も得られないこととなる為下顎を前方に移動させ非抜歯で上下顎を拡大、Ⅱ級ゴムを併用させて筋肉の機能回復トレーニングを行い咬合の安定を図ることとした。
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⑦治療期間
H29.12.9~R4.8.12
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⑧治療に関して一言
初診時16歳ということもあり通常は下顎の成長が止まっている為、関節など咀嚼時の下顎位の安定をどう構築するのかが課題であったがMFA及び矯正への理解と協力があり素敵な笑顔になれたのは患者さんの努力の賜物と感謝する次第です。
Initial 16y6m | Norms(S.D) | |
---|---|---|
SNA | 81° | 80.79°(3.67°) |
SNB | 71.8° | 78.02°(3.67°) |
ANB | 9.2° | 2.77° |
マクナマラ to A |
-0.5mm | +1±2mm |
マクナマラ to Pog |
-21mm | -3±2mm |
FX | 76.4° | 86°(3°) |
私は、高校1年生の冬から大学3年生の夏まで約4年半歯列矯正を行いました。「いー」と歯をする時に前歯が当たらない、肉など噛みきることができないという悩みから歯列矯正を考えはじめました。最初は歯を抜く矯正も考えましたが、健康な歯を抜きたくないという思いから母とここを見つけました。また、先生の話を聞いて歯と体調の関係からも矯正を決めました。
矯正をはじめてから想像以上にメンテナンスが大変でした。
しかし、前歯が当たるようになったり、体調が悪くなる回数が減ったりとよくなっていることが実感できるようになるとがんばろうと思えました。そして、矯正がとれ、久しぶりに自分の歯を見た時はとっても感動しました。はじめと今の歯の形を比較して見せてくださった時、本当に矯正してよかったと思いました。
これからは笑うことも、食べることも今までより更に楽しみです。
まだまだ日本はマスクをつけていますが、私は今年の夏からアメリカへ留学へ行きます。きれいになった歯で話すことができるのはとてもうれしいです。
ありがとうございました。これからはもっと歯を大切にしていきます。
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①初診時主訴
- ・過去に詰め物をしてから調子が悪い
- ・口を大きく開けると音がする
- ・口を大きく開けるには一度顎を前に出さないと開きづらい
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②診断名
《顎関節症:末期の復位性関節円板前方偏位》
-
③問題点
図1からすべての歯の中の合計は122mmであるが上顎歯列弓幅の中は113mmであるから歯列にすべての歯が並ぶには9mm不足。よって通常は右上の第1小臼歯(犬歯のすぐ後ろの歯)を抜歯する。
-
④解決方法
術前の歯槽骨内での歯の矯正では無理である為、ウォルフの法則により歯槽骨を育成することで歯列を整えることとした。
抜歯メリット- ・歯の矯正期間を短縮できる
デメリット- ・上下左右の歯数の不一致は左右の咬合のアンバランスを生む
→全身の左右バランスが崩れやすくなる - ・右側の上下歯数の不一致は上下の歯の位置の関係がズレる為、精密な咬合ができず咀嚼が不十分となる
- ・異常な咀嚼運動を生み顎偏位を生じやすい
- ・顎関節症を再発させてしまう
非抜歯メリット- ・上下左右の歯数が一致し左右の咬合のバランスが取れる
→全身のバランスが安定する - ・上下の歯の位置が合う為、精密な咬合ができ十分な咀嚼が出来る
- ・下顎の位置がズレにくい
- ・上下歯の位置関係が正常であるからしっかりと咬める
- ・顎関節症を再発しにくい
デメリット- ・歯槽骨の育成の為に治療期間が長く掛かる
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⑤治療方針
すべての歯が天然歯であり人生100年の時代に100歳までしっかり咬めて、身体の健全性を保てるように非抜歯とする。
-
⑥治療期間
顎矯正:H24.7.24~H25.5.11(約1年)
歯列矯正:H25.5.27~R2.9.7(約7年) -
⑦治療
まず偏位置した下顎位をMFAで顎矯正。
その後、歯列弓の拡大を図り下顎位をすべての歯で保てるように、また、異常な下顎の動きが起きないように歯列矯正を行った。
円周は直径(術後-術前=3mm)×3.14=約9mm
歯列矯正を終えて、感じていることは、
・しっかり噛めるようになって、食べやすくなったことが嬉しい
・歯が綺麗に並んで、見た目に整ったことが嬉しい(自分の歯を1本も抜かずに!)
・大きな口を開けられて、日常の中で何も気にせず生活できることが嬉しい
・サ行が言いやすくなって、話しやすくなったことが嬉しい
・首コリ、肩コリが軽減されたことが嬉しい
っと、治療についての満足感でいっぱいです。期間は長くかかったけど、毎月丁寧に診てくださり、より良い状態にしようと全力で治療をしてくださるので、先生を信頼して、全て任せて治療を続けて、本当に良かったと思っています。
はじめは、顎関節症の治療を目的に当院を受診し、「それだけ治ればいい」と思っていましたが、詳しい検査をして、自分自身の噛み合わせの状態を初めて自覚し、そのままにしておくと顎関節だけでなく、全身に様々な影響があることを知り、歯列矯正を始めました。
慣れないうちは、ワイヤーを調整する度に痛みがあったり、歯みがきに時間がかかったり、大変なこともありましたが、今の満足感を思えばそれも大したことではなかったと思います。
「歯は一生使うものだから大切」とは思っていたけれど、噛み合わせが健康な生活を送るためにこんなにも重要だということは、当院に通うまで知りませんでした。きちんと治療して、本当に良かったと思います。先生をはじめ、歴代のスタッフの皆様にも大変感謝しています。
長い間、ありがとうございました。
【術前前⻭部の⻭槽⾻の状態】
術前は⻭根部分が凹んでいるのに対し、術後はその凹みが無くなっている。⾻ができていない場合は、⻭根の形が⾒える。これらのことから、⾻が形成されていることが分かる。
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①初診時主訴
- ・歯並びが悪い
- ・舌をよくかむ
- ・肩こり
- ・首こり
- ・頭痛
- ・食べ物がはさまる
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②診断名
《本人の自覚無しの歯列不正:初期の復位性関節円板前方偏位》
-
③問題点
図1から上顎のすべての歯の幅の合計130mmであるが上顎歯列弓の幅は122mmであるから歯列にすべての歯が並ぶには8mm不足。よって通常は右上の第1小臼歯(犬歯のすぐ後ろの歯)を抜歯する。
-
④解決方法
初診時年齢14歳の成長期であったため歯槽骨を育成しながら非抜歯で歯列を整えることとした。
抜歯メリット- ・歯の矯正期間を短縮できる
デメリット- ・上下左右の歯数の不一致は左右の咬合のアンバランスを生む
→全身の左右バランスが崩れやすくなる - ・右側の上下歯数の不一致は上下の歯の位置の関係がズレる為、精密な咬合ができず咀嚼が不十分となる
- ・異常な咀嚼運動を生み顎偏位を生じやすい
- ・顎関節症を再発させてしまう
非抜歯メリット- ・上下左右の歯数が一致し左右の咬合のバランスが取れる
→全身のバランスが安定する - ・上下の歯の位置が合う為、精密な咬合ができ十分な咀嚼が出来る
- ・下顎の位置がズレにくい
- ・上下歯の位置関係が正常であるからしっかりと咬める
- ・顎関節症を再発しにくい
デメリット- ・歯槽骨の育成の為に治療期間が長く掛かる
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⑤治療方針
すべての歯が天然歯であり人生100年の時代に100歳までしっかり咬めて、身体の健全性を保てるように非抜歯とした。
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⑥治療期間
顎矯正:H26.9.26~H27.8.28(約1年)
歯列矯正:H27.10.30~R5.4.20(約7年半)
ー歯列矯正の期間が長期に及んだ理由ー
高校受験や大学受験、就職に伴う遠方への引っ越しなどにより度々治療の中断があったため。
(治療中断期間約1年6か月) -
⑦治療
まず偏位した下顎位をMFAで顎矯正
その後、歯列弓の拡大を図り正しい下顎位をすべての歯で保てるように、また、異常な下顎の動きが起きないように歯列矯正を行った。
円周の差は、
直径(術後-術前=3.4mm)×3.14=約10.6mm
半円周は5.4mm 残り2.6mmはIPRを行うこととした。
IPRとはエナメル質の範囲で歯の幅を調節すること。
顎位や歯の動きやすさなどもあるが、ご本人がしっかり通いながら
舌癖改善も努力してくださった結果、このような早い期間で矯正が完了した事例。
歯が削れるほど就寝中の歯ぎしりが酷く、それが数十年続いたことが原因で、かみ合わせがずれ、顎が左にずれていき、頭痛や首、肩こりなどの体調不良が年々悪化していきました。口を大きく開けると、左顎がカックンと不自然な動きをしたり、頭の中でミシミシ音がするようにもなっていきました。しかし、一般的な矯正歯科を数件受診し、検査してもらっても何も問題ない、気のせいだと言われてしまい、ずっとモヤモヤしていました。
自分の中では納得できず、かみ合わせについて調べていくと、丸山咬合医療のサイトにたどり着き、認定医であるこちらの先生に診てもらう事にしました。
最初の診療で、顎が正しい位置にあると、首、肩のこりが改善することや体の力の入り方が全然違うことを体感させてもらい、長年の不調の原因がわかって安心したのと同時にこのクリニックで治療しようと決意しました。
治療は想像以上に大変で、何度も挫折しそうになりましたが、家族や友人に支えられ、スタッフの方に相談に乗っていただき先生のかみ合わせ治療に対する熱意を理解することでなんとか乗り越えることができました。気付けば歯列矯正が終わる頃には5年が経っていました。
今では、首、肩のこりはほぼ改善し、就寝中の歯ぎしりも改善しました。
かみ合わせのずれによる頭痛もほぼなくなり、顎回りもスッキリしました。
まだ、これからも歯のメンテナンスは続きますが、ここまでこれたことに本当に感謝しています。ありがとうございました。
【非抜歯】
術前後を比較しても上顎前歯前突が改善しているのが分かる。
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①初診時主訴
- ・歯並びが悪い
- ・舌をよくかむ
- ・肩こり
- ・首こり
- ・頭痛
- ・食べ物がはさまる(本人の自覚はないが右側に顎関節の雑音あり)
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②診断名
《歯列不正:初期の復位性関節円板前方偏位》
-
③問題点
図1から上顎のすべての歯の幅の合計130mmであるが上顎歯列弓の幅は122mmであるから歯列にすべての歯が並ぶには8mm不足。よって通常は右上の第1小臼歯(犬歯のすぐ後ろの歯)を抜歯する。
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④解決方法
初診時年齢14歳の成長期であったため歯槽骨を育成しながら非抜歯で歯列を整えることとした。
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⑤治療方針
すべての歯が天然歯であり人生100年の時代に100歳までしっかり咬めて、身体の健全性を保てるように非抜歯とした。但し、上顎前歯も前突を下顎前歯の叢生を前突にならないように矯正を行う。
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⑥治療期間
初診時年齢:14歳
顎矯正:H26.9.26~H27.8.28(約1年)
歯列矯正:H27.10.30~R5.4.20(約7年半)
ー歯列矯正の期間が長期に及んだ理由ー
高校受験や大学受験、就職に伴う遠方への引っ越しなどにより度々治療の中断があったため。(治療中断期間約1年6か月) -
⑦治療
まず偏位した下顎位をMFAで顎矯正
その後、歯列弓の拡大を図り正しい下顎位をすべての歯で保てるように、また、異常な下顎の動きが起きないように歯列矯正を行った。
円周の差は、
直径(術後-術前=3.4mm)×3.14=約10.6mm
半円周は5.4mm 残り2.6mmはIPRを行うこととした。
IPRとはエナメル質の範囲で歯の幅を調節すること。
- ・歯の矯正期間を短縮できる
- ・全体の歯数の不一致は咬合のアンバランスを生む
→全身の左右バランスが崩れやすくなる - ・右側上下の歯数の不一致は上下の歯の位置の関係がズレる為、咀嚼が不十分となる
- ・異常な咀嚼運動を生み顎偏位を生じやすい
- ・顎関節症を再発しやすい
- ・上下左右の歯数が一致し左右の咬合のバランスが取れる
→全身のバランスが安定する - ・上下の歯の位置が合う為、精密な咬合ができ十分な咀嚼が出来る
- ・下顎の位置がズレにくい
- ・上下歯の位置関係が正常であるからしっかりと咬める
- ・顎関節症を再発しにくい
- ・歯槽骨の育成の為に治療期間が長く掛かる
18歳の女子。前歯の突出を主訴として来院した。
上顎臼歯に対する最大固定を計画し、マルチブラケット装置による矯正治療を行うこととした。初診時の顔面写真、口腔内写真及びエックス線画像を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。適切な抜歯部位はどれか。
- [A] 右上3、下顎4、4
- [B] 上顎4、4 右下4 左下5
- [C] 上顎4、4 右下5 左下4
- [D] 上顎5、5 下顎2、2
- [E] 上顎5、5 下顎4、4
正解 : C
<解説>
セファロ分析の結果でFH平面に対する上顎中切歯歯軸傾斜角が1SDを超えて大きいため、上顎4.4の抜歯が適切である。セファロ分析の結果で下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸傾斜角が1SD内であり、口腔内写真で右側の臼歯関係はAngelⅡ級、左側の臼歯関係はAngelⅠ級のため臼歯関係を改善するために下顎5.4の抜歯が適切である。
<問題点>
- ・抜歯により下顎位がズレやすく18歳であるということ
まだ先が長いので首凝りや肩こりなどの全身の不定愁訴に長期に悩まされることになるというリスクがある - ・18歳はもう成人で骨は成長しないから抜歯が当然であるとしている。この理由は骨の大きさと歯の大きさのアンバランスとしているが骨の成長は思春期で終わっても身体の全ての細胞は毎日作り替えられていて骨も例外ではない。だから歯を動かす矯正が可能になっている。歯が植わっている歯槽骨も歯の位置と共に作り替えられるという考えが欠如している。
- ・右下5を抜いているので非対称になってしまう
- ・舌房が狭まる
↳喋りにくくなる、咀嚼、嚥下が窮屈になる - ・ブラックトライアングルができる
- ・咀嚼効率が悪くなる
(引用:歯科国試 ANSWER 2025)
-
①初診時主訴
受け口・開口
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②診断名
骨格性下顎前突症・オープンバイト
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③セファロ分析より
- SNAは81.0°SNBは81.5°
- ANBは-0.5又、マクナマララインからA点は-0.5㎜でB点は0㎜。
- 以上のことから骨格下顎前突症と考えられる
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④問題点
かなりの舌癖があり、オープンバイト。
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⑤解決策
顎矯正治療及び舌位と嚥下指導(舌運動)
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⑥治療方針
顎矯正により下顎位の改善を図った後、舌位と嚥下指導を行いながら歯列矯正を行う。
-
⑦治療期間
H27.12.14~R6.6.14
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⑧治療に関して一言
治療期間が延びた主な理由は普段の食事において嚥下は無意識に行われ発語運動もその方の癖として強く、なかなか直せないものであることから舌癖の改善がなかなかされなかったことについて、機能と形態の関係を再認識した症例であります。
Initial 23y | Norms(S.D) | After treatment |
|
---|---|---|---|
SNA | 81° | 80.79°(3.67°) | 81° |
SNB | 81.5° | 78.02°(3.67°) | 79.6° |
ANB | -0.5° | 2.77° | 1.4 |
マクナマラ to A |
-0.5 | +1±2mm | -0.5 |
マクナマラ to B |
0 | -3±2mm | -4.0 |
G&Oデンタルクリニックさんにお世話になったきっかけは、受け口により食べ物を奥歯で噛めない、前歯で噛み切れないことが気になっていたことでした。ただしインターネットで調べると、受け口治療はあごの骨の外科手術しか出てこず、骨を切るのにリスクを感じてしまい、治療には踏みとどまってしまっていました。そんな中こちらのクリニックでは外科的処置をせずに嚙み合わせ治療をされているとのことで相談させていただき、矯正治療を開始した次第となります。
あごの位置を動かし歯列矯正が終わるまでに約8年かかりました。治療期間は決して短いものではなく、正直なところ何度か心が折れそうになりました。きちんと最後までやりきる覚悟はいるかと思います。ただ段々とあごの位置や歯並びが変わっていき変化を感じられることと、丁寧な診察処置をしてくださった先生、スタッフの方々のおかげで、何とか最後まで頑張ることができました。
世間的には外科手術をしないと治らないと思われている受け口も、骨を一切切らずにきれいに治すことができました。また前歯で食べものを噛み切れるようにもなり、この先何十年と使っていく歯をきちんと整えることができ、本当に良かったと感じております。
(20代 男性)
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03
正しい本来の顎の位置での咀嚼運動を脳に記憶させる -
パーシャルリシェイピング(形態修正治療)を行い、下顎位が本来の正しい位置で安定して、そして本来の正しい咀嚼運動を行え、且つ本当に良く噛める状態にしてゆきます。
顎の位置も歯列も整ったら、後戻り現象を防ぐ為に一定期間(保定)様子を見ます。この期間は厚みの薄い装置(M.R.Aなど)を装着して頂きます。
同時に正しい顎の位置、歯並びで噛むことを脳に記憶させる為にコンピューター等を使って咀嚼の訓練をします。歯並びが整っても噛めない歯では意味がありませんよね。